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#3: Ghost Town Factory - Songs from Panasonic |
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ゲートの向こう、長い長い影を引きずりながら、今月最後のトラックが出てゆく。 五月の夕日の穏やかさとやさしさを、多少なりとも感じるこころとりもどせたのは、やはり月末の締めを無事に終えたせいだろうか。それとも長崎に来て2ケ月、慣れない仕事とやっとまともに付き合えるようになったせいだろうか。 終業時刻はとっくに過ぎていたが、月に百万台の生産をほこる日本最大の電話機工場は眠りにはつかず、夜勤作業員の手によってその永遠の目的である生産活動をフルパワーで続けている。 僕は台帳と電卓を机の上に放り投げると、ふらりと工場内をほっつきあるいた。 騒がしいけれど規則的で心地好いノイズと、泥臭いけどやみつきになりそうな油の匂いに包まれながら、機械が次々に製品を箱詰めしてゆく様子を眺めていると、何故か不思議な喜びと興奮が沸き上がってくる。ものづくりをすることの誇りというものについて、いろんな人がいろんな表現で語るけれど、現場を体験すれば言葉はいらない。僕たちが組み立てたものが世界中に出てゆき、人々に歓迎されればとても嬉しい。シンプルだけどそういうものだ。ラインを流れてゆく製品を目で追いつつ、、僕は満足感を覚えていた。
半年後、僕は久しぶりに長崎工場を訪れた。 |
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